養蜂 分割板の自作

関東も梅雨入りをし、雨の日が増えてきました。蜂たちは雨の日も巣箱からでて、どこからか蜜と花粉を集めてきています。

さて、人間は雨の日に養蜂道具をそろえる作業をしました。

本日は分割板です。

分割板は巣箱の隙間と巣枠の間にいれて、群れの巣を仕切るための板です。10枚巣箱の場合、9枚程度まで巣枠が増えたら、接ぎ箱を足しますが、新しい巣枠2枚を追加して、下の箱に6枚、継箱に5枚という風に上下に巣枠を入れます。10枚巣箱なので6枚程度ですと、巣枠のない空間がありますので、ここに分割板をいれて、空いている空間に無駄巣をつくらせないようにします。

以前から給餌器を分割板として代用してきたのですが、接ぎ箱を設置する際に上下に分割板が必要となり、数が足りません、

ちゃんとした分割板を買おうかなとおもっていましたが、某養蜂道具問屋では一枚900円します。

10枚くらい欲しいなと思っているので、買うと、9,000円となります。そこで自分で作ることにしました。

 

まずは、基本材料となるものを探すところからです。

巣箱に入れるための骨組みは通常の巣枠と同じとして、通常巣礎を貼るところに何かしらの板をいれて、分割板とすることにしました。こうすることで、巣箱との寸法違いで使えないということが回避できます。

巣枠の上部は幅が2.5cmあるので、この幅の板を枠の中に収めればよいのですが、2.5cmの一枚板を入れると重いかなと考え、芯に発砲スチロールのような素材を使い、表面に薄いベニヤ板を貼ることにしました。発砲スチロールだけですと、蜂が表面に蜜ろうをつけたときに削り落とし辛いので、木のような固い素材が必要です。

ホームセンターにいくと、断熱材の「スタイロフォーム1B」というものが売っています。20mm×910mm×1820mmのサイズのもので、900円弱です。これと、2.5mmのベニヤ板とMDF板を買いました。(MDF板とは、木の粉を圧縮して板状にしたもの)ベニヤとMDFの加工の簡単さを比較しながら、2種類つくりました。

 

まずは、巣枠のサイズでる20cm×42.5cmのサイズに断熱材を切ります。定規で印をつけて、切り出す位置に線をつけてからカッターで切りました。続いて、ベニヤ板とMDF板も同様に切ります。ノコギリでベニヤ板を切るほうが早いですが、まっすぐ切ることが素人だと難しく、ばりもでるので、ベニヤ板もカッターで切りました。2.5mmのベニヤですと、カッターで切れます。

 

そして、切った材料を貼り合わせて、巣枠に埋め込み固定して完成です。

 

材料費:スタイロフォーム:887円、ベニヤ板2.5mm 594円、ボンド702円、巣枠14枚2576円、MDF板356円 計5,115円

材料費5100円ちょっとで14枚の分割板を作れました。

MDFとベニヤ板では、MDFの方が加工がしやすいので良いかなと思います。特にカッターだけで加工するのであれば、MDFが便利です。断熱材は発砲スチロールカッター(DAISOで100円で購入できる)を使うより、カッターの方が使い勝手が良いです。

早速、分割板(写真では「仕切」と書いてある巣枠)を巣箱に入れました。